新宿の家具屋をぶらぶらしていて、たまたまこれが目に入った。
値段を見ると、!!ぶったまげる!!お値段の高さ。この値札を見ると、お店にあっても、なかなか座る気にもならない・・のが普通かもしれない。
でも、僕のことだから座ってみたくなってしまった。
木と金属と皮を使い、各パーツが独立して分割している、機能的においのするデザインをさることながら、体に直接触れることになるであろう、黒い皮の肌合いが、柔らかそうで、ちょっとよれていながら整っている、そんな感じが実に気持ちよさそうであった。
それで、こっそり座ってしまった。
「これが何と!!すばらしい!!すわり心地であった。
そこで、つい、シートの裏を触ってみる。
ついでながら、こんな行為は建築家・設計者の性なのである。前職で私が教えを請うた上司の先輩が言っていた。「飲みながらもカウンターに座っていて、いいデザインのカウンターがあると、裏をスーッと触ってみるんだよねー。いやらしいんだけど・・(苦笑い)」という感じで。つい、ちょっといい物を見ると、「これどうやって作っているの?」と裏を見に行きたなる。
だいたい、こういういいものと出会うのは、仕事でわざわざ見に行くという環境でもなく、日常の生活の中で突如と現れる。ドラマではないので、あまりに不審の行為はできないので、つい、五感の一つ指先の感触によりチェックして、仕舞うのだ! 意外と、指先は、形状、テクスチャーにより材料の違いを見分けられ、便利なのである。
そう、いい建築・気に入ったデザインの物を見つけると、つい手で触りたくなる。いい材料を見分けるには、テクスチャーも大切なのだ。いや、そんな表面的理由でなく、五感を使って、なぜ、こんな形状で、こんな材料で、デザイン・設計をしたのか、感じることが大切なのだ!!
それで、座面の裏を触ってみると、木製の座面の上に、皮のクッションが置いてあるのではなかった。木製の座面がくりぬかれて、枠状になっており、そのくりぬかれた穴の部分には、織物であろうシート状のものが、張り込まれている。
なるほど、これが、やわらかで、フィット感のある、なんともいえぬすわり心地を生み出している、所以だったのであるそう。
最近の椅子で言えば、アーロンチェアー
のような構造だ。これはも、フレームに強力な化学繊維の布を張り込んで、そのすわり心地が評価競れているのではないかと思う。いや、この椅子こそ、ワーロンチェアーのアイディアの源泉となったのではないかとも、今になって思う。
また、「皮性のクッション→線状・面上の適度に伸び縮みする2次部材→フレーム」という力の流れにより、力の流れの遊びを作りすわり心地を確保するという意味においては、バルセロナチェアーにも共通する。
「線状・面上の適度に伸び縮みする2次部材」が、バルセロナチェアーでは、皮の帯を何本を並べて物であり、このイームズソファーEamsSofa
では、布のようなシート状のものであり、「フレーム」は、バルセロナチェアーでは、鉄製フラットバーであり、このイームズソファーEamsSofa
では、木製の枠と鋳造の金属フレームとなっている。
ところで、そんな記憶をたどって、書いてみたのであるが、随分昔の、それも一瞬の出来事を、今でも忘れずに書いているのだが、本当に、そんな構造なのか不安になってきた。
それで、インターネットで画像を検索して見たのだが、椅子の裏まで写している写真など見当たらない。椅子の構造を解説した生地があるかと思えば、これも出てこない。
よく書かれている解説が「エレガントなフォルムのアルミフレームと、厚みのあるレザークッションによる上質な座り心地が特徴。当時はチーク材(現在はウォールナット材)をフレームに用たことから、「チーク&レザー・ソファ」という名前で発表されていました。」というもの。
なかなか、出てこない。
基本に戻って、HermanMiller...
投稿者
建築設計事務所ヒロシの書評?読書感想です^^
on 2012年2月22日水曜日
ラベル:
チャールズ・イームズ
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