Knoll Life Chair(ライフチェア)

これが私のワーキングチェアとなりました。
実は、今まで使っていた製図用椅子が壊れ、この椅子の中古をオークションで購入しました。
定価でいくと、我が家で一番高い椅子になりました。

最初は、HermanMiller(ハーマンミラー)「Aeron Chair Lite(アーロンチェアライト)」A/クラシック iconなども考えましたが、中古市場での値引率が高い割りにknollという高級椅子メーカーで完全に信頼がいけるものだと判断し、これを購入しました。
  HermanMiller / ハーマンミラー iconは、いまや一般にもよく知れ渡ったメーカーとなり、Knoll(ノル) iconは一般の方までの知名度がない為かも知れません。
定価20万円の製品を2万円で購入。
こんな感じで、最初は背もたれも高く、幅も60cmとたっぷりなので、大きすぎるかなと思ったのですが、少し慣れると、気になりません。
それと、いいと思ったのが、脚が低いこと。自分の足をまげて、足を椅子の下へ移動しても、キャスターそののもを含め5本脚が低くデザインされている為、邪魔にならないのがいいです。脚の上に自分の足を乗っけたりしています。よく考えられていると思います。

座面も前後に移動できるようになっています。
中古で購入時は、上の写真のように座面が一番前に出る設定になっていました。
中古で、説明書がなく悩みましたが・・
右レバーを、上げると高さ調節、下げるとこの座面の前後調整でした。
ちなみに、左レバーは背もたれのリクライニングとそのロック機能です。

肘掛は、あまり使わないと思っていたのですが、キーボード操作の時のひじ置きに、椅子から立つときのサポートにあると便利です。
・・・
とくに、私の場合、壊れて右に傾いた椅子に数年座っていた為、体のバランスが崩れていたようで、この椅子に変えて、右首・右肩・右上腕後にひどい痛みが発生し、右ひじを一番上に設定すると痛みが和らぎ、最近はほぼ解消しました。
椅子って大切ですね。
だから、このような、高品質のものがいいと思います。


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BARREL

icon icon
BARREL icon

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COONLEY,1 iconのような重厚感と繊細さを併せ持つ椅子は、プレイリーハウスによく会う椅子として、それなりにライトらしい。
しかし、なんとなく、もっと「こてこて」のイメージがあるのだ。
手元にあるもう1冊
「フランク・ロイド・ライト回顧展(1991年カタログ) フランク・ロイド・ライト回顧展実行委員会 」
を開く。
ありました、旧帝国ホテルの椅子。それと旧帝国ホテルの宴会場と椅子の写真。


どうも、ここら辺が、頭の中に、私の頭の中にこびりついているらしい。
それと、どうも赤・青の色で鮮烈なミッドウェイチェアのイメージもある。が、Caccina社で、もかつて販売していたようであるが、現在は販売していないらしい。
ここで、もう一つ、僕的な発見があった。
どうも、この帝国ホテルやミッドウェイガーデンの椅子は、ライトのデザインが過渡的な時期の椅子なのであるのではないか。
前半のプレーリー期のデザイン、そして、後半のユーソニアン・ハウスの時期になるのであるが、帝国ホテルやミッドウェイガーデンはその中間に位置する。
椅子のデザインも同様で、重厚で繊細、古典的デザインから、板材で構成された、スツールや椅子になる。よりシンプルな構成に向かっているのだ。
私のライトのイメージの椅子とは、この二つの間に挟まれた時期、彼が、試行錯誤で、バロック的デザインになっていた時期かも知れないと思った。
もう一つ、住宅ための椅子、後世のワックスマン社屋の家具デザインもしている。しかし、帝国ホテルやミッドウェイガーデンの椅子は、商業施設のいすであり、コマーシャリズムを意識したデザインだとすれば、ライトの中では異色であろう。
つまり、私のライトの椅子のイメージは、彼の生涯の中では、決して本流の家具デザインでは無いかもしれない。
改めて、「フランク・ロイド・ライト回顧展(1991年カタログ)」をみると、COONLEY,1 iconのハイバックにしたデザインのものが、W.マーティン邸(1903)のダイニングテーブルと椅子として紹介されていた。それもプレーリー期の装飾美術の例として。
そして、プレーリー期の椅子の頂点に立つのが、
BARREL icon
なのだと思う。
ダーウィン D.マーチン氏の家のために作ったようだが、この家もアメリカの歴史的ランドマークに指定され、今は公開されている。そのホームページで、大豪邸だったのがわかるよ。
タリアセンにある自分の居間用として12脚作らせて使用」とメーカーの解説にあるが、その居間の写真がこちら。

前出のFrank Lloyd Wright in the Realm of Ideas に掲載されていました。たぶんよく使われる写真で、よく見る感じがします。
低い部分の天井と、高い部分の天井、石のテクスチャー、2階のたぶんバルコニーも含むインテリアの水平と垂直の構成、こんな要素が存分に含まれていていかにもライトらしい。
その真ん中にこの椅子が3脚置かれている。吹き抜けの高い天井の下に、円筒形で、縦格子の椅子は、背が低いにもかかわらず、伸びやかに見える。この空間にはピッタリって感じがする。
椅子そのものだけ見ても、「ライトはこれを非常に気に入り」というだけあって、優雅な感じだよね。
円筒形の形が、そうさせているのだと思う。
それと、ディティールも繊細だと思う。手摺と背の接する部分は、半円形の部材がついていて、ちょっとしたアクセントになっている。たぶん補強って、意味もあるような気がするけどね。・・しかし、BARRELの後期のモデルにはこれは無い。より、シンプルになっているようだ。
さらに、座面のふくらみが上側だけでなく、下側にも膨らんでいて、つまり、凸レンズみたいで、UFOみたいだ。今見ても、おしゃれな感じがする。・・うーん、クッションの構造がどうなっているかも気になるのではあるが・・??
こんなことで、昨今の評価では、BARREL iconが、ライトの椅子の代表格とでも言えそうだ。

簡単に、書くつもりでしたが、改めてフランク・ロイド・ライトを勉強しちゃいました。
icon
icon
BARREL icon

リプロダクト製品??でも高価です。
フランク・ロイド・ライト/バレルチェア/イタリア- アルビア社製

フランク・ロイド・ライト/バレルチェア/イタリア- アルビア社製


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COONLEY

icon icon COONLEY2 icon

ここのところ、モダニズム系の椅子ばかり取り上げて感がある。
イームズ、ヤコブセン、ベリーニ。とはいえ、最近のデザイナーの質感のそっけない椅子と違って、皮、金属、精巧、緻密さを考えると、どこか身体的というか、完全に人工的ではないぬくもりを感じるのではあるが・・
でも、より肉体的・有機的な感じの椅子を取り上げたくなった。
そう、コルビジェ、ミースとくれば、ライトしかないんじゃないか?近代の三大巨匠。・・しばらくこんな言葉聴いてないが・・。
そういえば、何で、巨匠なんだろう?
いまの超有名な建築家も、せいぜい「世界的建築家」に収まっているような・・
そうね、あえて言えば、小物・什器から、家具、インテリア、建築、ランドスケープ、そして都市計画まで、一人で考えてしまう、スーパースターといったところじゃないかな?
分業化が進み、チームによる効率化と複雑な解決法を求められている現代には、考えられないかもしれないね。
経営理論に翻弄され、いまや、建築家は、単なるチームのいちデザイナーとなってしまった。
建築家は、そうしか、生き残れないし、著名な建築家は、そののように「超一流のいち建築デザイナー」と割り切り、その結果、成功を収めてるともいえる。
アーキテクチャーは、「Archi」(主な、原.. )-「tect-ure」(技術)に分解できるから、技術のもと、「技術の統合」なんだって、習ったけど・・。いまや、アーキテクチャーって、パソコンの本体とOSの意味になってしまって、いやー、PCの箱の中にすべてが入っちまった。
でも、なんとなくつまらない箱のような建築は、分業化ゆえで、統合と想像力が建築家の使命であるとは思うのですがね・・。
そんな巨匠の中でも、一番何でもやったのがライトかもしれないね。
巨匠は、椅子から都市計画まで、何でもやった、けど、ミースとコルビジェは、ある逃げを作っていた。工業化というキーワードだ。まっすぐと繰り返しの要素を残す。
一方、ライトは、「有機的」というキーワードで、こてこてにデザインしまくったという感じだ。
もちろん近代建築の巨匠だから、空間は連続的で近代的だし、デザインも矩形とリピテーション(繰り返し)によるものだから、言葉にすると、ミースとコルビジェ同じだけど、その密度が違う。ミースとコルビジェは細胞が見えないけど、ライトは細胞が見えるって感じ。
ライトは、椅子から建築まで、ライト流の有機的イメージのデザインで、統一的にデザインした。
それだから、椅子のデザインもいっぱいあるであろう。
そこで、販売しているフランク・ロイド・ライトの椅子を探すと、・・・いやいや・・ない!!
COONLEY2 icon
1907年設計のクーンレイ邸のためにデザインした椅子

BARREL icon
1904年のダーウィン D.マーチン氏の家、1937年にハーバート・ジョンソン氏のために作られた。
ライトはこれを非常に気に入り、ウィスコンシン州のスプリンググリーン、タリアセンにある自分の居間用として12脚作らせて使用
の二つが販売・紹介されていた。
改めて、ライトの椅子って、どんなの?思って、書棚の図集見てみました。
Frank Lloyd Wright in the Realm of Ideas
こてこてに、デザインされている椅子が、並んでいる風なイメージでしたが、
なんと、
案外、すっきりしているじゃないですか。飾り気の無い、スツールの椅子が、ぽんぽんと並べられたり、シンプルな作り付けのクッション付ベンチだったりする。
Hanna House,
Lowell Walter House

やっぱり、すごく気持ちよさそう。
窓は、大きいだけでなく、ハイサイド小窓やトップライトなど、豊かに光を取り込んでいる。
ディティールも木製の枠や石・レンガのテクスチャーで味わいがある。
天井もただ平らなだけでなく、高低いろんな高さの天井があって、部屋全体が豊かな表情を見せているね。
最近の建築には忘れかけている温かみがあるね。
と、改めて、すごいーと思う。
でも、家具自体は案外シンプルじゃん?・・でもこれ、ライトの後半の、ユーソニアン・ハウスって言う平らな屋根のモダンなデザインに傾倒した時期のインテリア。
じゃ、前半のプレイリー(草原様式 Prairie Style)ハウスの時代はどうなの?
実はこの二つの椅子、この時期の椅子だったんだね。
クーンレイ邸が動画紹介されているのを見つけました。
どうも調べていると、1970年にアメリカの歴史的ランドマークに指定されている。そして、それ以前の1960年、大きな邸宅は、所有権が二つに分割されている。たぶん2棟に分かれていて分割しやすかったのもあるのだろうけど・・
(クーンレイ邸参考サイト 1(Referencesに分割のpdfあり) 2(図面等が豊富)
現在シカゴマガジンのデニス・ロドキン氏の所有のようでそれが、紹介されているようだ。

1m35sリビング
2m10sダイニング
あたりを見たが、COONLEY2 iconの椅子は今は置かれていないね。
この邸宅は、天井もあまり高く取られていなく、むしろ水平に伸びる視線を重視しているような感じもする。
するとこの背の低い椅子も、この邸宅にはあっているような感じがして、納得してしまいます。
この邸宅のデザイン自体も、重厚な感じと、ともに、特に窓にはライト独特のステンドグラスがあったり、繊細でもある。
COONLEY2 iconの全体の形状は、四角く、無骨なほどの重厚感と、一方、背もたれの格子の繊細さは、この住宅にぴったりなのかもしれません。
ま、解説するまでのなく、家具から年までデザインする巨匠の作品ですから、当然なのですが。

次へ・・)

icon icon
COONLEY2 icon
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Eames Lounge Chair & Ottoman

icon icon正規品 シェル:ウォールナット

前へ(「Lounge Chair Wood(LCW)」)


(↑再生ボタンを押すとイームズ「戦争負傷者のための足の添え木」のあたりから再生します。)
BBC The Genius Of Design 3 of 5 Blueprints For War 2010

そして、この「戦争負傷者のための足の添え木」は、野戦病院で戦闘服と包帯を介して、足というからだの一部をやさしく支える道具から、平和で豊かなアメリカの本土に戻り、体全体を、滑らかな革の柔らかなホンワリしたクッションを介して、体全体をやさしく支えるラウンジチェアーとなったのだ。
この「Eames Lounge Chair & Ottoman icon」は、よく、高級品として紹介されるのを、見かけるのだが、日本のオフィスや住宅事情を考えると大きすぎるし、高品質の革と合板の違和感、ちょっと大げさなデザインが、いまひとつ理解できなかった。
しかし、「戦争負傷者のための足の添え木」=「医療器具」の延長上として、考えると、なぜか、デザインの説得力をもち、納得できる至上のデザインに見えるのである。

icon icon 正規品 シェル:サントスパリサンダー

  Eames Lounge Chair & Ottoman リプロダクト品の一覧 



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Lounge Chair Wood(LCW)

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1961年生まれの僕らの世代の男子の小学生といえば、「コンバット=サンダース軍曹」&「プラモデル=1/35ミリタリーシリーズ」って感じで、YouTubeもついそんなのを検索することも。
そんなのを見てると、ちょっと、面白いのがあった。

(↑再生ボタンを押すとイームズのあたりから再生します。)
BBC The Genius Of Design 3 of 5 Blueprints For War 2010
この特集は、第二次世界大戦前後のマス・プロダクト・デザインのデザインの再評価の特集である。
ピーター・ベーレンスによるAEGのやかん,ポルシェ博士によるフォルクス・ワーゲンのビートル、イギリスのサブマシンガン・ステンガン、爆撃機モスキート、そして、ドイツのタイガーⅠ型戦車とソ連のT34戦車。さらにアメリカの大量生産の力を象徴する爆撃機・輸送船、またドイツに戻り機関車を取り上げている。
「ピーター・ベーレンスによるやかん」を除けば、小学校の帰り道、プラモデル屋で、戦車と戦艦と戦闘機・爆撃機の展示品を眺め、ついでにNゲージに目を凝らし、最後はおもちゃ屋でモデルガンを見て帰る、まさにそれをビデオでにているがごときである。
マス・プロダクト・デザインのデザインの再評価とはいえ、BBCによって、取り上げられた、兵器が中心であり、さらにヒトラー時代のドイツを代表するタイガーⅠ型戦車を、大きく取り上げるなど、僕らの世代から見ると、禁忌・タブーに一歩踏み込んでいるように思える。
そのBBCの大胆不敵さ、勇気には感服し、隔世の感を思う。戦争を知らない僕らとはいえ、露骨にドイツ兵器の評価となると、なかなか表では言えない。だから、無邪気な子供心に、だからこそ、心躍らされるデザインだったのことも思う。
取り上げるプロダクト・デザインの兵器の種類には、異論もあるかな?
イギリスのサブマシンガン・ステンガン?やっぱりコンバットでドイツ歩兵が持っているMP40(僕らはシュマイザーといったが、これはこのシリーズの設計者の名前らしい)とか、サンダース軍曹の持っていたトンプソンでしょ!とか、
戦車なら、タイガーⅠ型じゃなくて、Ⅴ号戦車パンターでしょ、いやいや、最終型のキングタイガーでしょとか、
またまた、船なら、取り上げられた貨物船LibertySipじゃなくて、日本が苦しめられた、というか、コテンパンにやられた空母群とか、好みによる異論はあるかもしれない。
しかし、ここには、マス・プロダクト・デザインの対立軸である「品質と量」の概念を当てはめている。「ドイツの質に対し、英米の量」の概念である。そして、「品質と量」の双方を追うには、「徹底的簡素化」の必要性の用件が、加わるので得ある。
サブマシンガンでいえば、MP40は、木製の部分はなく、すべて金属製で、大量生産を意識しているようには見えるが、どこか装飾的だ。銃口のボディーの丸みがかったデザイン、高度補強かもしれないが弾倉のライン、折りたたみ式銃床という技巧的構造。そこには質へのこだわりがみえる。
一方のトンプソンは角ばったデザインは、無骨でそっけなく、まさにマス・デザイン。しかし手で持つ部分と銃床は木製で、「徹底的簡素化」までは、気の回らないあまり思考的なそっけなさ。というわけで、ステンガンというわけだ。
戦車もそうだ。大量生産のシャーマンやT34に比べ、品質のタイガーⅠ型。サスペンションや走行力、重すぎることや幅が広く輸送も大変!っテなこともあるようであるが、強力な火力と分厚い装甲で群を抜いた。傾斜装甲(装甲を斜めにして被弾の威力を和らげる)もどこ吹く風、垂直な分厚い鉄板を溶接して覆う。
それによって生まれるシンプルな形態。あくまでも、火力と鉄板の品質にかける。ヒトラーの精神でもあったのであろう。
ここにあげられた一方のT34は、大量生産の代表でもあろう。ドイツは狭い国内で作るしかない、一方ソ連は東部戦線で激しい戦闘があろうとも、背後の工場で続々と作り続けたのだ。調べてみると、総生産台数は、タイガーⅠ型は1,355輌、T34は57,000輌。ゲゲ、凄過ぎ。
船は、貨物船が取り上げられ、ブロック工法が取り上げられていた。BBCだから、ドイツのUボートからの攻撃をかいくぐりイギリスに大量に物資を運んだ、貨物船LibertySipを選んだ!!と思っていた。
でも、これも調べてみると、ブロック工法と溶接接合により大量生産されたという。戦時標準船といって「1941年から1945年までの短期間のうちに2,712隻が急速建造」という。リベット接合から溶接接合への技術開発も、日本海軍でも大問題を引き起こした課題で、結局戦艦大和もリベット接合に戻った、当時の大きな技術的課題であったであろう。
ということで、マス・プロダクト・デザインをテーマにしているここでは、貨物船LibertySipは、妥当な例示なのであろう。
日本が、航空母艦戦略にいち早く目をつけながら戦艦という「質」に固執したのに対し、アメリカ・連合国の「量」を追求する戦争に負けた。国土の広さというバックボーンをフルに使いながら、「量」という目的のために「技術革新」と「徹底的簡素化」という基本思想が伺える。
これがそのまま、タイガーⅠ型に代表される「ドイツの質」と、「英米の量」と共に「品質と量」の双方を追う「徹底的簡素化」の思想の対比に、直接的に重なる。
案外、現在にもこれは重なるのではないだろうか。
「顧客満足・CS=Customer satisfaction」を充足させる目的のもとには、グローバリゼーションという手法を使って「量」を追求する方法をとる。「顧客満足・CS=Customer satisfaction」と「量」の双方を追求するためには「徹底的簡素化」・コストダウンが図られるのだ。
その結果は・・「質」の敗北?「格差社会」?「ポピュリズム」?
「マス・プロダクト・デザインのデザインの再評価」といって、私なりにあまり分析的に話を進めると、つまんなくなった!!
・・無邪気な子供心でみたほうがデザインとしては楽しい。動いて、機能的で、作るのにも工夫があって・・これには邪心がない。

icon
iconお決まりで、ずいぶん話が長くなってしまった。本題・・

ここでの注目はこのビデオの一番最後だ。イームズの家が出てきて、「Lounge Chair Wood(LCW) icon icon」が紹介されている。
最初が「ピーター・ベーレンスによるやかん」という民生品なら、最後も椅子という民生品で、番組としての収まりもいいのかもしれない。
この椅子のよく使われる名称は「Eames Plywood Lounge Chair(LCW)」らしいが、訳して、「イームズのベニヤ板ラウンジチェア」?はちょっといいすぎか、「合板ラウンジチェア」ぐらいかな。
もともと、これはちょっと気になっていて、ベニヤ板という、安ーい材料を、ラウンジ用として、座面の低い椅子として使っている。足から、背を支える骨からずべてベニヤ板だ。しかし、どこか、気品を感じさせる。ジャン・プルーヴェの椅子も合板製であるが、合板は、座と背もたれのみで、足や構造は、木製かスチールだ。
このようなデザインがどこから出てきたのか、気になっていた。
ところが、この疑問が一気に解決する。・・これだ!!
「戦争負傷者のための足の添え木」
当時はギブス代わりに使っていたのであろうか、負傷の一時的な添え木なのであろうか。足へのフィットを考え、合板に切れ目を入れて微妙なカーブを出そうとしている。スリットは、包帯を巻くためか、軽量化のためか・・ここら辺はよくわからないが・・
とにかく、この添え木も見れは、一目瞭然、何の説明も要らないであろう。
負傷者の足にやさしくフィットし、固定するためのベニヤ板(合板)製の添え木を、そのまま、くつろぐ人に、フィットさせてだけ??なのだ。
素材へのこだわり、素材と機能性の合致へのこだわり!!。もちろん機能には経済性・生産性の視点も加わることもあろうが、まさしく、これがイームズの原点だあったのを証明する番組の1シーンだあった。

続き→(「Eames Lounge Chair & Ottoman」) 


イームズ「Lounge Chair Wood(LCW)」リプロダクト品の一覧
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